2023-10-20
秋祭り

お知らせ

晴学館

毎年恒例の「秋祭り」。

「今年は何を作るの?」と子どもたちが楽しみにしているイベントの一つです。子どもたちが作った商品を販売する「お店屋さん」を体験する場となります。それに向けて、約1か月半の長い活動プランで取り組んでいきます。そして、子どもたちが楽しみにしている理由がもう一つあります。販売で得た利益で「今年は何を買うの?」とワクワクしているのです。「みんなで使えるもの」を中心に、購入アンケートを取って購入していきます。

今年は新たなに二つのことを話し合いました。

一つ目は、子どもたちに「いろいろなお客さんに喜んでもらえるためにどうしたらいいかな?」と投げかけました。お年寄りの方、足の不自由な方、外国の方、赤ちゃん・保育園の子どもたちにどうやって接するかを考えてもらいました。「勇気を出して話しかける」「目の高さを合わせる」「笑顔で挨拶」「おいで おいでと声をかける」「どうしたの?と優しく言う」「Hello!と優しく言う」などなどたくさんの意見を出してくれ、自分の考えをしっかり伝え合うことができました。

二つ目は、お給料制を導入しています。商品として販売するものなので、細心の注意を払う必要があります。そこで、検査室を設けて厳しい検査を受け、合格を得ると10円のお給料が発生します。作業の内容で異なりますが、10円が基本です。子どもたちの中から「10円は安いよ!」と言う声が聞かれましたが、現在のラベル貼り等の値段を伝えると納得してくれました。この貯めたお給料でおやつやアイスの引換券に替えられます。30円たまると好きなおやつ1個、60円たまると好きなアイス1個が通常のおやつにプラスできるのです。

いざ作業に入ると、子どもたちの目がキラリと輝き、「やる気」が漲っていきます。黙々と集中して頑張る姿に感動しました。お給料がたまっていくと「こんなにたまった!」と喜び見せ合う姿があちらこちらで見られます。

でも、こんな場面も見られました。検査室で合格できずに「俺、一生懸命したのに~」と嘆く子どもがいます。厳しいですが、商品になるためには正確さと丁寧さが求められます。いろいろな経験をしながら、働く楽しさ、作る喜びを味わってもらっています。

11月3日の当日が楽しみです。

堀田 美佐